歯が痛くなければ大丈夫?
歯科医院に行くべきタイミングとその理由

「歯医者って、何ヶ月に一度行けばいいんだろう?」
「しばらく行っていないけど、今さら行くのが怖い…」
そんな疑問や不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
まず、長い間歯科医院から足が遠のいていても、恥ずかしいことはまったくありません。
今の状態を知るためだけに来院することも、もちろんできます。
適切な通院頻度はお口の状態によって人それぞれ異なります。
ここでは、ご自分に合った歯科医院に行くべきタイミングをご紹介します。
痛みが出る前に行くのが、理想の形
「歯に痛みや違和感はないけど、歯科医院ってどのくらいの頻度で行くべき?」という疑問をよく耳にします。
実際のところ、初期~中期の虫歯や歯周病は、自覚症状がほとんどありません。
一方、自覚症状がでた時には、すでに虫歯が奥まで進行していたり、歯周病で歯の骨がとけているケースが多いでしょう。
万が一、虫歯や歯周病があったとしても、早期発見できれば、簡単な処置で済みます。
歯を削らなくてすんだり、削る量も抑えられます。
歯の健康寿命を考えるなら、「痛みや症状がまだ出ていない時」にこそ、歯科医院に行くべきタイミングです。
なお、「違和感や痛みが出た時」は、速やかに歯科医院に受診しましょう。
先延ばした後に起きる現実とは
ご自分の歯を失う本数は20代から年齢とともに増えていきます。
そして、その原因の大部分が虫歯と歯周病です。
将来的に歯を失わないようにするには、虫歯や歯周病が重症化を防ぐことが重要です。そのためには、早期治療と予防が重要です。
年齢とともに抜歯の本数は増えていく(公益財団法人 8020推進財団 2018年)
※文献:第2回 永久歯の抜歯原因調査 報告書(PDF資料)
ここからは、虫歯や歯周病が原因で歯を失うリスクを下げるために、どの程度の頻度で歯科医院の通院が望ましいかを紹介します。
通院頻度は、「虫歯のなりやすさ」「歯周病のなりやすさ」により異なります。
あなたの「虫歯のなりやすさ」は
あなたは自分の歯が虫歯になりやすいかご存知ですか?
日頃のセルフケアで歯磨きをしていれば虫歯にならない方もいますし、虫歯になりやすい口腔環境の方もいます。
さらに、虫歯は一度治療すると、再治療のリスクが高まります。
虫歯になりやすい人は、放置した時に虫歯が重症化するリスクが高まるため、歯科医院の通院はこまめにすることで、重症化を予防できます。
ひとつでも当てはまると、虫歯になりやすいです。
- □ セルフケアで磨き残しがある
- □ 歯の治療で詰め物・かぶせ物をした歯がある
- □ 間食が多い
当院では、簡単な唾液検査(自費診療 1,100円・税込)により、虫歯リスクを調べられます。
唾液検査では、お口の中の虫歯菌などの菌数をレスザリンという指示薬の色の変化で判定します。お口の中の衛生状況を的確に知ることができます。(自費診療 1,100円・税込)
あなたの「歯周病のなりやすさ」
歯周病は日本人の約7割が罹患しています。
歯周病は、細菌感染が原因で、歯ぐきに歯周ポケットができて、さらに菌が棲みやすくなり、進行します。
歯周病も初期段階では痛みなく進行して、やがて骨が溶けていきます。一度溶けた骨は、原則的に戻らないため、初期段階で歯周病の進行を止める治療が望ましいです。
ひとつでも当てはまると、歯周病の可能性が高いです
- □ 朝起きたときに、口の中がネバネバして不快感がある
- □ 歯磨きをしているとき、歯茎から血が出ることがある。
- □ 歯周ポケットが4mm以上あると言われた
歯周ポケットが4mmを超えると、一般的な歯ブラシの毛先が届かない深さになります。
定期的な来院と専門的なクリーニングで、症状の進行を遅らせることができます。
糖尿病の方
糖尿病の方は、血中にある糖の量が多いため、虫歯のリスクも高まります。
気づいたら歯がボロボロ・・・ということにならないよう、1~2ヶ月に1回のケアが望ましいです。
まとめ:あなたに合った歯科医院への通院頻度は?
| 違和感や痛みがある | すぐに受診しましょう |
| 虫歯になりやすい方 | 3ヶ月に1回 |
| 歯周病がある方 | 2~3ヶ月に1回 |
| 糖尿病の方 | 1~2ヶ月に1回 |
| 上記に含まれない方 | 6ヶ月に1回 |
ご自身がどの状態かは、歯科医院の検査を受けて確認してみましょう。
今行くことが、将来の歯を守る最善策
歯を失うことは、食事・会話・生活の質に直結します。
早期発見・早期対応で、削る量も抜歯のリスクも大幅に減らせます。
歯科医院は「歯が痛くなってから」かかると、虫歯や歯周病が重症化していて治療も大変ですし、将来的な予後も良くありません。
歯科医院に「痛くなる前に」かかることで、虫歯や歯周病の予防・早期治療ができ、将来的な予後も良くなります。
「まずは今の状態を知るだけ」で構いません。
10年後、20年後もご自身の歯で笑顔で過ごせるよう、ぜひ一度お越しください。

歯科医院に行くべきタイミングとその理由
極力痛みを抑え、一本でも多くご自身の歯を残すことにこだわっています。